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「僕が内定1社目で就活を終えた理由」ネクストビート内定/滋賀大学S.A.

一生懸命取り組んでも結果が出なかったとき、環境のせいにしたくなる人は多いと思います。しかし、環境のせいにしても現実は何も変わりません。

物事にまっすぐ向き合ってきたS.A.さんですが、就活でも何かに言い訳することなく「1番先に内定を頂いた会社に決めた」と言います。その理由と、そう考えるに至ったこれまでの経験を掘り下げます。

(プロフィール)
大学:滋賀大学 経済学部
出身地:岐阜県 岐阜市
将来やりたいこと:あらゆる人が自発的に学習したくなる滞在・交流型の空間を岐阜に作ること
内定先:株式会社ネクストビート




大学で出会った、社会問題を解決するビジネス

早川:S.A.さんの内定先は、「人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする。」を掲げていますが、ネクストビートさんに行くと決めた理由は何でしたか?

S.A.さん(以下敬称略):もともと社会問題の解決を考えているような会社に行きたいと思っていたんです。たとえば貧困とか健康、地方の活性化とか。

早川:それはいわゆるソーシャルビジネスみたいなものですか?

※ソーシャルビジネス:社会問題の解決を目的としたビジネスのこと。 事業領域は、少子化問題、地域格差、まちづくりなど多岐に渡る。

S.A.:そうです。もちろんビジネスとしておもしろくてお金を稼げることも大事なんですが、それに加えて「自分たちが社会に対してどういう価値を提供していくべきなのか」っていう思考がありそうな会社を探していました。

その観点で、内定先は会社として目を向けている問題が明確で良いなと思いましたね。

早川:なるほど。社会問題に関わりたいと思い始めたきっかけって何かあるんですか?

S.A.:ソーシャルビジネスを最初に知ったのが大学1年生のときです。「iLEAP」という団体が、社会変革リーダーを育成するプログラムをアメリカのシアトルで開催していて、それに参加しました。大学で募集していて、単純に海外に行きたいのもあって応募したんですけど。

その現地での活動で社会問題に興味を持ったんです。例えば、フードバンクってご存知ですか?

早川:すみません、勉強不足でわからないです!

S.A.:フードバンクはアメリカで多いんですけど、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物を生活困窮層に無料で配る活動のことなんです。

アメリカに行って初めて、「他人のために汗水たらす活動」に触れて、単純にかっこいいなって思いました。そこから誰かのための問題解決をおもしろがっている社会起業家に憧れを抱いて、ソーシャルビジネスを意識し始めましたね。

 

アメリカにて、Microsoftを訪問したときの集合写真!

 

早川:アメリカでの経験がきっかけだったんですね。

S.A.:そうです。その当時から、まずは自分で関われる範囲からやってみようと思って、大学2年生のときには学習支援のNPOや、「こどものまち」を運営する組織に参加しました。

 

最初の内定で決めた理由

早川:ちなみに、社会問題という観点以外にも企業選びの軸はありましたか?

S.A.:企業組織としての拡大に関われるという点も重視していました 。僕は30歳くらいで東京から地元の岐阜に帰ってきて、岐阜で仕事を作る、もしくは岐阜の仕事に参画して価値を提供できる人間になりたいんです。

それを考えたときに、大きすぎる組織に行くよりも、20〜30人くらいの組織単位で事業の成長も衰退も近い距離で見える会社がいいなと思ったんです。そのほうが自分が当事者として事業や組織を作るという経験ができて、力をつけられるかなと。

早川:組織の大きさもポイントのひとつだったんですね。

S.A.:そうなんです。しかも内定先の場合は、保育士の転職サービスで業界トップレベルのサービスを運営しているんですけど、他にも事業が9個くらいあるんです。新しい事業が生まれる数も多いので、将来的に事業立ち上げに関われそうなところも魅力的でした。

早川:すごく明確な軸をお持ちだったんですね。僕としてはこれから就活をするにあたって、どんなにしっかり軸を持っていても、他にも当てはまる企業があるんじゃないかなと思ってしまう気がするんですが、納得感みたいなものって……。

S.A.:僕は、どんな会社に行ったとしても、合わない部分は必ずあるものだと思っています。いろんな会社をどれだけ調べて実際に話を聞きに行っても、企業とのマッチング精度には一定ラインがあると思うんです。

だったら、自分が行きたいと思った企業の中で、最初に受かった時点でもう就活をやめようと決めていました。そこで就活をやめて、そのあとは大学の勉強をしっかりするとか、やりたいNPOの活動をするほうが社会にとっても生産的じゃないですか。僕はそういう考えで就活をしていたので、1番先に内定を頂いたネクストビートに決めました。特に、不満が残っているとかそういうのはないですね。

 

どれだけ自発的におもしろくできるか

早川:将来は岐阜に帰って付加価値を出せる人材になりたいということだったんですが、具体的にやりたいことはありますか?

S.A.:地元である岐阜で「自発的に学習を促す場所作り」がしたいんです。

早川:おお!もう少し詳しくお聞きしてもいいですか?

S.A.:ずっと塾や学習支援の場でアルバイトをしていたんですけど、現場にいると教育の歪みが見えてきたりして、今の子どもたちを取り巻く環境ってなんとかならないかなと考えていました。

今のシステムだと多くの子どもにとっては、「勉強をして良い大学に行けば、どうやら就職に有利らしい。だからそこに行こう。行けないと負け組。」といった、ある種受け身の姿勢になりやすいです。それが残っているからか、地方の大学生も学歴コンプレックスだとか、地方だからっていうのを言い訳にする人が多いように感じます。

早川:確かに。よく聞きます。

S.A.:でもそれは不幸な認識だと思うんです。そうやって環境を言い訳にするんじゃなくて、自分でどれだけ日々をおもしろくするかっていう意識が当たり前に浸透してほしいです。

日々をおもしろくするポイントは、自分で興味を持って学習し続けることだと思います。だから僕は、なにかに憧れて、自発的に学習したくなるような場所作りをしたいんです。

 

「ぎふマーブルタウン」というこどものまち事業に、大学2年次から立ち上げ協力、運営をしているそうです。子どもにとっても素敵な場所ですが、Aさんのように学生のうちからこうした経験ができることも素敵ですね。

 

早川:確かに、環境を言い訳にすることって簡単ですけど、何も成長しないですもんね。

S.A.:そうそう。僕も大学受験で失敗して、受け身な考え方だったことに気がついたんです。

岐阜だとエリートコースといえば名古屋大学に行くことだったので、当時は「名古屋大学に行くことが人生の幸せを決める」って思い込んでたんです。東北だったら東北大、九州なら九大みたいな。でも、すごく勉強したのに名古屋大学に行けなかった。

もうそこで人生終わったなって思いました。で、3日間くらい大泣きしてから、ふと、「よくよく考えたら名古屋大学に行っていない人のほうが圧倒的に多いのに、それで幸せ決まるのおかしくない??」ってことに気づいたんです。(笑)

早川:え、高3のその段階でそれに気づいたんですか!

S.A.:そうなんです。「人生の幸せは大学なんかじゃなくてその人自身の生き方によって決まるんだ!」って。そして、「それを証明するような日々を今後送らなきゃ!」って受験後に悟りました。

だからどんな仕事にせよ、どこで働くにせよ、環境を言い訳にせずに自分でどれだけおもしろくしていくかを大事にしていきたいと思っています。

早川:とても勉強になりました、ありがとうございます!僕は自戒の意味も込めて、この記事を書きます!(耳が痛いくらい良い話だった……!)




環境を言い訳にせず、自分で問題意識を持ち自発的に取り組むというスタンスが大事だというS.A.さん。

「地方学生だから」というのは言い訳でしかありません。どんな成果を出すか、どれだけ人生をおもしろくできるかは、自分の向き合い方によって変わります。

就活も内定がゴールではなく、人生そのものを楽しんだもん勝ちです。

<interviewer/writer> TAKUMI HAYAKAWA(弘前大学3年)

 



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