OBOG図鑑メーカー・食品大手企業金沢大学

「僕はそんなに熱く就活できない」大手資材メーカー内定/金沢大学H.M.さん

「将来についてアツく語れる人たちと、僕は根本的に違う。」
そう割り切って、それでも自分らしさを突き詰めて就活を行ったH.M.さんのお話です。

「自分はそんなにすごい人間じゃない」と感じたことのある人にぜひ読んでほしい記事です。

(プロフィール)
大学:金沢大学 人文学類
出身地:長野県 山之内町
目指す人間像:思慮深く、聡明な人間
内定先:大手資材メーカー




僕はエネルギッシュな人間じゃない

H.M.:他のOBOG図鑑を見てみたんですけど、みんな将来やりたいことがあって、すごいですよね。たぶん自分はその対極にいる人間です。でも、僕みたいな人も結構いると思うんですよ。

志賀:ありがとうございます!私も取材していて、みなさんエネルギーがあるなと思います。

H.M.:そうですよね。僕はこれといった将来の目標がなくて、そこまでバイタリティもない。僕、どちらかというと無気力な人間なんですよ。(笑)

志賀:全然そんな感じには見えませんが……!(取材時ビデオ通話の画面越しには、にこやかな好青年にしか見えない!)

H.M.:いえいえ。就活も説明会は多くても1日に2個、極力1個にしようと思っていたくらいですから。しんどいことは大嫌いなので、1日に3個4個とか詰めまくって、無理していくのは絶対イヤでした。部活の経験からも、楽しいと続かないということが分かっていたので。

志賀:そうなんですね。

H.M.:あと、「世界を、日本を、変えてやるぜ~!」って感じの会社もあると思うんですけど、そういうのも苦手で。僕自身に何か強い意志があるわけでもないから、そういう会社に入っても合わないかなと思いましたね。

志賀:なるほど。確かに、今まで取材させていただいた先輩とは違う考え方をお持ちですね。

H.M.:就活の本とかイベントでは、「自己実現のためには何をやるべきか?」みたいな話がよく出てきますけど、「いや、僕にはそんなものないし」って心の中でずっと思っていました。(笑)

でも大学に入学してすぐの頃は、「自分が頑張れることを探してやるぞー!」って意気込んでいたんです。

 

「なんでだろう?」と考える習慣

志賀:自分にはそんなものはないと感じたのは、どうしてでしょうか?

H.M.:実は大学受験で一浪したんですが、結局行きたい大学には行けず、金沢大学に行ったんです。だから大学生活では取り返すぞ!と思ってサークルの部長を行ったり、だれもやらないようなゼミを選択をしてみたりしました。

それでもこれといった将来像みたいなものは見えませんでした。でもそこで前向きに、これが自分なんだなって思えたんです。

志賀:というと……?

H.M.:事務的なことはすごく得意だったんですけど、強い意志をもって周りを引っ張って行くとか大勢の部員と意識を合わせて事を成すのがすごく苦手で。そういう経験を踏まえると、やっぱり僕は熱くビジョンをもって仕事をするタイプではないと思いましたね。

志賀:なるほど!やってみた結果、タイプが違ったということですね。

H.M.:そうです。ただ就活で手を抜いたり努力を怠ったわけではないです。企業分析や面接対策はちゃんとやりましたし、自己分析はかなり頻繫にやっていました。

昔から何かあるごとに、ノートに自分の性格や苦手なこと、得意なことをまとめて考え直していたんです。だから就活の前から、ある程度自分がどういう人間かが分かっていました。

今でも友達に、「お前ってそういう話をはぐらかす癖があるよな」とか言われると、手帳にメモして自分が話をはぐらかす理由その1〜〜、みたいな感じで書き残したりしちゃいます。

志賀:すごい!!

H.M.:確かに。今思うと、これが唯一他の人がやらなかったことかもしれないです。そういう風に自己分析する癖みたいなものがあって自分のことをよく知ってたからこそ、周りに長されずに就活できたんだと思います。

志賀:その自己分析の習慣はいつからあったんでしょうか?

H.M.:そういう癖があったのは高校生くらいからです。

高校生のときぜんぜん友達ができなくて、人ともコミュニケーション取れなかったんですよ。最初はそれでもいいのかなって思ってたんですけど、ひょっとしたら自分は損してるんじゃないかなと感じ始めて。そこから、「なんで自分には友達が出来ないんだろう?」とか、「こういうところが駄目なんじゃないかな」とか考えだすようになったんです。

志賀:高校生の頃、大変だったんですね。

H.M.:そうですね。僕の出身がすごく田舎の山奥で、家のドアを開けるとサルが歩いていたりするんです。超怖いですからね、野生のサル。(笑)

そのくらいだから街に高校がなくて、電車で片道1時間かけて通っていました。高校から新しい環境にひとりで飛び込んだっていうのもあるんですけど、友達がいないのはつらかったですね。

 

就活時に住んでいたシェアハウスで誕生日を祝ってもらう様子!好かれていますね!!

 

就活優等生を演じていた頃も

志賀:自己分析を生かしていった就活の話をお聞きしたいです!

H.M.:でも就活もやりながら見つけていったところが大きいですよ。最初の頃の面接では「部長としてみんなをまとめ上げてきました!」とか「すごく社交性があります」みたいな風に話していました。

そういうことを話せば評価されると思っていたんです。業界も有名だしかっこいいからっていう理由で、食品業界やコンサルを受けていました。もちろんウケはあんまり良くなかったですね。

志賀:なるほど。

H.M.:そこで友達に相談したら、「お前そんなキャラじゃないだろ」って言われて。「みんなをワイワイまとめる感じじゃなくて、相手のことをしっかり尊重するような性格だから」って言われてハッとして。

そこで自分の良さは真面目なことだと気がついたんです。人の悩みを聞いたり、人と人を繋げたり、論理的に物事を分析・解決したりするのが得意だっていうところに行き着きましたね。そこで面接のやり方を一気に方向転換しました。

志賀:面接でも、実直さや真面目な感じを出していったんですね。

H.M.:はい。そしたら僕の真面目さと、行きたかった大手企業っていうのが結構マッチしました。特にBtoB企業や財閥系の企業は、先輩や周りの内定者の人を見ても真面目で頭が切れる人が多かったです。

志賀:H.M. さん本来の真面目さが武器になったのですね。

H.M.:そうですね。内定後面談の時にも人事の方に「H.M. さんはすごく真面目だし、人の話をしっかり聞ける能力があるから、そういう真面目な部分を評価して採用しました」って言われて。本音で話した部分を評価してくれたことが嬉しかったです。

もしあのまま、かっこいいという理由だけで食品業界やコンサルを志望していたら、面接も上手くいかなくて全部落ち続けていたと思います。人事の方に全然社交性がないことを見抜かれていたと思うので……。危なかったです。

志賀:そうだったんですね。ちなみに今の会社を選んだ理由は何かありますか?

H.M.:BtoBの大企業だったこともありますが、仕事内容にとても興味を持てたんです。社内システムエンジニアという役職なんですが、会社のいろんな人と話をして新システムの必要性を見出したり不具合の解決を行う仕事なんですよ。

ただパソコンをカタカタするんじゃなくて、頭を使って考えたり社内の人と会話をしたりするのが大事になるんです。その中で自分の強みが生かせるのではと思いました。あと、先輩社員のみなさんの雰囲気も僕に合いそうでしたね。

 

後輩に研究室紹介をする様子!自分の専攻とは全く異なる研究室を選んだH.M.さん。
周囲からドン引きされたがしっかりと打ち込み、現在は絶賛卒論を頑張り中!

 

いつか自分の目標が見つかればいい

志賀:東京に出てきたいというのは、以前から思っていたんでしょうか?

H.M.:ありました。本当は大学も東京に出てきたかったくらいなので。ただ1番は、自分の向いている会社を考えたときに、やっぱりできるだけ大企業がいいという理由が大きいです。

大企業の数を考えると、金沢よりも地元の長野よりも東京のほうが当たり前に多いですから。東京でいろいろ経験しながら就活するほうが、自分のためにもなるかなって思ってシェアハウスにも泊まっていました。

志賀:新しい環境へのハードルって、H.M.さんはあまり感じなさそうですよね。

H.M.:そうかもしれないです。親も積極的に応援してくれたので、わりと気軽に行きましたね。今思うとおかしな話なんですけど、本当にちっちゃい、3泊4日分くらいのキャリーケースだけもって、東京に来たんです。最小限の荷物で夜行バスで新宿に降り立って、「やべー新宿だ」って。(笑)

志賀:最初は短期滞在の予定だったんですか?

H.M.:もともと長期でいる予定でした。だからその荷物で、2月から6月までずっといました。

志賀:えっ……。(笑)

H.M.:東京に来た次の日に、地方のミカタの就活冬合宿に参加して、そこからそのまま東京に数か月滞在って感じだったと思います。友達とかにも「また金沢帰るの?」とか聞かれたくらい、最小限の服だけで来て、必要なものがあれば東京で買えばいいかなっていう感じです。なんとかなるだろうと思ってました。

志賀:すごい。なにか就活で大変なことはなかったですか?

H.M.:就活で特にストレスはなかったですね。問題の分析が得意だったので、悩んでいることを紙に書きだして原因をすぐ特定できたんです。その原因に対して、人に相談するとか自分なりに解決方法を考えていました。

就活中ちょっと落ち込みそうなときも、就活仲間と遊びに行ったり友達に連絡してお話したり、すぐ気分転換をするようにしてましたね。

志賀:得意な分析はこれからの社会人生活でも役立ちそうですね。

H.M.:そうですね。あと、今はないですけど、いつかは自分の目標みたいなものも見つかればいいなとは思っています。何かの拍子に「あ、これだー!自分の求めていたもの!」みたいな。ただそれがなかったとしても、自分が楽しくやっていければいいと思っています。

志賀:今回は本音でいろいろなお話が聞けてすごく参考になりました!

H.M.:そう言ってもらえてよかったです。綺麗な話ではないですが本当に現実的な話なので、これから就活をする人のためになる話があれば嬉しいです。

志賀:いえいえ、今までにない記事になりそうです。ありがとうございます!




自分らしさに向き合い、自分の就活を貫いたH.M.さん。
自分の強みをしっかりと出していけば必ず見てくれる会社がある。一人ひとり強みは違う。そんなことを教えてくれた記事になりました。

最後まで本音で語ってくださったH.M.さんに感謝の意を表します。

〈就活スケジュール〉
3年10月
数時間くらいの会社説明会に行く
3年1月頃
大学主催の就活イベントに参加、自己分析、企業分析を自分なりに進める
3年2月
上京、本格的に就活を進める。教授と相談してゼミを免除してもらい、以降内定先が決まるまで東京に住む(その代わり卒論はものすごく厳しめに……)
4年5月
内定、就活終了

<interviewer/writer> YURI SHIGA(新潟大学3年)

 



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